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爆発性雰囲気の発生頻度と期間毎に、危険区域が区分されています。
この分類は、ECの規定事項94/9/EC Annex 1に関連し、 1999/92/EC Annex ⅡPart Aによって範囲が広められて実効になりました。爆発性雰囲気は、発火性ガス、可燃性ダスト: ミストや蒸気から成り、もしこれらの物資が十分に空気と混合していて、発火源が加われば、容易に爆発を引き起こします。
爆発が起こると、死傷者が出るばかりでなく、多大な損害を引き起こしかねません。 爆発性雰囲気を引き起こす危険物質の発生を予防し、発火源を取り除くことの2つが、リスクを減らすために度々取られる回避措置と言えます。
この措置のためには、正しい装置の使用が非常に役に立ちます。危険物質と爆発性雰囲気に関する規定2002 (DSEAR) は作業場の爆発性雰囲気を改善・管理し、従業員を守ることが義務付けられています。
ATEX という名称は explosive atmosphere - 爆発性雰囲気を管理する2つの欧州(EC)指令において使われました。
指令99/92/EC (’ATEX 137’ 或いは‘ATEX 作業場指令’として知られている)は、爆発性雰囲気のリスクの可能性から作業員の安全と健康を守るための最低限度の要請事項です。
ECの指令 94/9/EC (同様に ‘ATEX 95’ 又は’ATEX Equipment Directive´で知られている) は、爆発性雰囲気の可能性に対する装置や保護システムに関連する指令で、この内容は、ECメンバー国の法律に近いものになっています。
爆発性雰囲気とは、危険物質が空気と混合した状態と定義されており、その状態でガス・蒸気・ミストやダストが一旦発火すると混合物全体にまで延焼を及ぼします。
多くの作業場が、爆発性または潜在的爆発性雰囲気を引き起こす可能性があります。例えば作業過程で発火性ガスや蒸気が発生する作業場: 車体スプレー塗装、小麦粉や木材のように細かい有機性ダストを扱う作業場などがそれです。
会社の管理者或いはメーカーのオーナーの方にその義務があります。RUWACは 御社の ATEX zoneを決定することはできません。
ATEX zoneの区分けは、ダスト/空気、またはガス/空気混合物が爆発性になる可能性や頻度によってなされています。爆発リスクのレベルはATEX zone で一括して定義されるのではなく、それぞれのゾーン内で同一です。リスクのレベルを定義化するには、吸引媒体の正確な把握が必要です。
European and IEC Classification | 区域または区分の定義 | North American Classification |
Zone 0 (gases / Vapors) | 爆発性混合物が、継続的に、または長時間ある区域 | Class I Division 1 (gases) |
Zone 1 (gases / Vapors) | 爆発性混合物が正常な稼働で発生し易い区域 | Class I Division 1 (gases) |
Zone 2 (gases / Vapors) | 爆発性混合物が正常な稼働で発生し難い区域、もしくは発生しても短時間のみ存在 | Class I Division 2 (gases) |
Zone 20 (dusts) | 爆発性混合物が継続的或いは長期間現れる区域 | Class II Division 1 (dusts) |
Zone 21 (dusts) | 爆発性混合物が通常の稼働で現れ易い区域 | Class II Division 1 (dusts) |
Zone 22 (dusts) | 爆発性混合物が通常の稼働で発生し難い区域、もしくは 発生しても短時間のみ存在 | Class II Division 2 (dusts) |